ジュードのお人好しが、面倒くさかった。
ジュードの好意が、重かった。
突き放しても淋しさを恐れたジュードは変わらなかった。
ジュードを見ていると、自分の在り方が辛かった。
ジュードを見ていると、腹立たしさしか感じなくなった。

俺は人間として最も下劣な罪を犯した。


『天使の囈言』


「アルヴィン、何処に連れてってくれるの?」
「まー着いてくりゃわかるって」

そう嬉しそうに聞いて来るジュード。
お前が向かっている場所はお前にとっての死地に等しい場所かもしれない。
そんな場所に連れて行く俺はなんて最悪な水先案内人。

「着いたぜ。」
「ここ、どこ..?」

俺はドアを開きジュードを部屋の中へ突き入れて部屋のドアを閉じた。
部屋の中には複数人の男達だった。

「ア、アルヴィン?!」
「こいつ、本当にやっていいのか?」
「あぁ」
「え、アルヴィン、どういう事?!」
「残念だったな、お前はこいつに騙されて連れてこられたんだぜ。」
「精一杯楽しませてくれよな。ジュード・マティス君。」
「ぃやっ、はなして!!!」

男達に捕らえられようとするジュードを無視して部屋の奥にあるソファーに腰かける。
そう、俺はこの男達にジュードを売ったのだった。

「っやぁっ!ア、アルヴィン!!」
「だーかーら、お前はこいつに売られたんだよ」
「へ..」
「だから俺たちが満足するように沢山鳴いてくれよ」
「!!」

そう言われて、ジュードはもう泣きそうな表情をしていた。
その隙に男達はジュードの手を頭の上で縛り上げて服を強引に脱がせた。

「いやっ!!!!やめ..!!」
「男の癖になかなか綺麗な顔してるからな、それをあんな破格でやれるなんてな。」
「っ、こいつ蹴って来たぞ」
「誰か足も押さえとけ」
「離してっ!!!」
「うるせーな」

ジュードに足蹴りを入れられた男はジュードの頬を一発殴った。
元々泣きそうだったジュードの顔が更に泣きそうになっていた。

「おい、手荒にすんなよ。」
「すまねーな。気をつける」
「じゃあ、ジュード君。お口開けてね」
「開けねえな、こいつ。鼻摘むか」
「っはっ..ぃぁふ!」
「噛み付こうとか変な事考えるなよ」
「ふっ..ゲホッ..」
「しっかり銜えろよ」
「じゃあ、下の口と性器に良いもの塗ってあげるからなー」

ジュードの口に性器を突っ込んでる奴は抵抗するジュードの頭を掴んで律動を始めた。
ジュードの下肢では媚薬のような物を穴と性器に塗っていた。
俺の足下まで転がって来た瓶を見てみると即効性の媚薬と書かれていた。

「っ..ぁ..ふ」
「ちゃんと舌を使えよ」
「ぁ!ぁっう..」
「起って来たな、さすがは即効性だな」
「まぁ非合法の裏ルートの品だからな」
「ケツに指3本も入るぜ。俺入れるからな!」

そう言ってさっきからジュードの下の口を弄っていた男は指の代わりに自分の性器を入れた。
ジュードは苦しそうな顔をしていたが口の中には別の男の性器が入っていて悲鳴すらもあげられない。
綺麗な物がどんどん汚れていくのを俺はただ横目で見ていた。

「っ..もう出すぞ」
「やぁっ..!!!」
「あーあ、一発目から顔射なんてマニアだなあ」
「うるせー」
「やめっ..!かゆ」
「あージュード君自分のも構って欲しいんだ」
「ちがっ..!!もうや..だ!!!」
「こんなにたってんのに何言ってんだよ」
「ジュード君の前立腺見つけてあげるからねー」

そう言って男達はジュードの性器を上下に摩り先端を親指でグリグリと弄りジュードは望んでも無い射精を繰り返して自分の腹上を白濁と染めた。

「早く交代してくれよ!」
「お前期待してバイアグラ飲み過ぎだろ」
「耳の穴とかにでも突っ込みたいぜ」

事前に精力を溜めた男達はジュードの口と下の穴に交代で押し入り中に吐き出したり体にかけたりと性欲は止まらなかった。
悲鳴すらもまともにあげられないジュードはぐったりとして男達に無理矢理な吐精を続けさせられていた。
そして意識を失いかけても男達はそれを許さず顔を叩いたり性器を握り込んだりして無理矢理起こした。

「ジュード君ー寝ちゃだめだよー」
「も..ゆる....して....」
「俺たちが満足するまで我慢しろよ」
「我慢じゃねーだろ、こいつ相当イってるぞ」
「まぁもうイっても精液すら出てねえみたいだけどな」

下品な言葉を上からかけられてもただ囈言のように何かを呟いていた。
そしてそれから数刻経って男達は自分達だけの身なりを整えて部屋を去って行った。

体中が精液に塗れ、紅い鬱血痕を体中に散し、遊び終わった玩具の如く部屋の隅で四肢を投げ出されていたジュード。
俺はようやく立ち上がり堕ちる所まで堕ちた少年の近くまで寄った。
既に光りを失った瞳孔から涙が白濁の水たまりへポタポタと流れていた。
そして囈言のように何かを呟いてた言葉をようやく聞き取れた。

「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」
「ゆるして ごめんなさい」

「ごめんなさい アルヴィン」

ジュードが意識を失う前に俺の名前をかすかに聞いた気がした。
綺麗すぎて俺が惨めになってくる程綺麗なジュードは堕ちても結局変わらなかったのだろうか。
これでスッパリと"嫌い"とか"いなくなれ"と言われて嫌われたかった。
そしたら重い辛い思いをしなくて済むと思ったのにも関わらず、思いもしなかった謝罪に俺は更に苦しめられる事になった。





またモブジュ。ごーかん。ひどい。
なんかなんでこんなにアルヴィンひどくなったんだろう。

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