「アルヴィン。」
「学校じゃ先生、だろ。」
「そんな事今言ったら僕が訴えたらアルヴィン負けるよ。」
「なんだよ。」
「やっぱ、先生。」
「・・・」

放課後の俺用に当てられた準備室には俺とジュードだけ。
鍵をかけて『外出中』なんて札を下げれば誰も入ってきやしない。

「なんだよ。」
「なんで僕たちってこんな非生産的な事するの?」
「またその話かよ。」
「だってそう思うから。」
「ふーん。」
「んぁ」

論理的に考えこんでるジュードの眼鏡を外して唇を貪ってみる。
相変わらず空気が足りないのか酸欠で苦しそうなジュード君。

「っ..は..」
「それは俺とジュード君が愛し合ってる結果じゃないのか」
「アルヴィンが一方的に、でしょ。」
「そんな事いうのかよ」
「流された僕も悪いけど」
「ジュード君は嘘が下手だな」

ジュードを腕の中にすっぽり入れて耳たぶに甘い息を吐けば顔を真っ赤にし
俺の下半身をジュードの体に当てつければ覚悟を決めたように息を飲み

「ア..アルヴィン..」
「ん..なんだよ。」
「耳元で喋らないで...」
「いいじゃねーか」
「ここ..学校..だよ」

そう言われ、パッとジュードとの距離を開けると相変わらず顔は紅い。

「ジュード、凄く、残念そうな顔してるぞ」
「そ、そんな事ないよ!」
「一方的、じゃないよな?」
「...アルヴィンのばか。」


『非生産的活動の理由』





数奇な話をしようか、の続きみたいな。
そうじゃないような感じの話。

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