「おい、そこの新入り」
「僕ですか...?」
「そうだ。お前さん名前はなんだ。」
「ジュードです。ジュード・マティスです。」
「そうか、ジュード。」

そう綺麗な服に身を包んだ成人は僕の前から消えていった。
その日の仕事も終わり僕は使用人のリーダーから主の部屋へ行くように言われた。
入ってまだ日も経たず主には会った事がなかったが、いきなりの出来事に緊張していた。

"コンコン"

「新しく使用人として雇われたジュード・マティスです。」
「入れよ。」
「失礼します...!!貴方は、昼間の...!」
「ジュード..君だな。」
「あ、主と知らず昼間は失礼致しました...。」
「あーいいんだよ。まぁ、そこに座れ。」

屋敷としては質素と感じる部屋に主人は居た。
若く感じ僕と一回りかそれぐらいしか離れてないように感じた。

「アルフレド・ヴィント・スヴェント。それが俺の名前だ。覚えとけよ。」
「はい。」
「なんか落ち着かない顔つきだな。どうかしたか。」
「あの、スヴェント様は...」
「アルヴィンでいい。皆にそう呼ばせている。」
「..アルヴィン様はどうして僕をここに...」
「気になるか?」
「深入りするつもりはありませんが...」

僕は主を見上げていたらその主人は僕に少しずつ近づいて来た。
そして僕の顎に手をかけた。

「ア、ルヴィン..様...?」
「体、震えてるぞ。ジュード。」
「い、え、そんな事...」
「スヴェント家執事の教訓を言ってみろ。4番目だ。」
「しゅ、主人に..は...逆らいません...」
「良い子だ。」

そう言って主人は僕に口づけた。
僕を蝕んでくるような甘いキスで大人になりきれない僕は酔いそうだった。

「アルヴィン..様..?」
「これから可愛がってやる。...どうした。普通の奴は嫌がるけどな?」
「それが、主人の命なら..」
「嫌じゃないのか」
「それで僕が必要とされるなら...!」
「..あまりの親切は身を滅ぼすぜ。これからは俺の言う事だけを聞くんだ。いいな」
「はい...!」


『ご主人様と僕』




10.000Hitリクエストです。
友姫様リクエストの『アルジュの執事コスでアルヴィンが主人ネタ』です。
淡白な感じですが、馴れ初め的な感じなのを描いてみました。
リクエストありがとうございました!!

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