「ジュード、よく眠っているな。」
「...」
『監禁ファイル4』
俺が外に出ている間、また脱走する事がないように俺はジュードに睡眠薬を盛り始めた。
ジュードが眠るのを確認して小屋から出て、帰ってもジュードはまだ寝ていた。
それから俺はジュードを乱暴に起こしてまた、犯した。
睡眠薬のせいからジュードは抵抗もしなく行為の最中はぼーっとする事が多くなった。
投薬し始めた頃は叩くとそれなりに反応はしたが最近はそれもなくなった。
「ジュード君、反応しないと楽しくないんだけど」
「....」
「チッ」
そう言って首を締めるとようやく反応をして見せた。
ただ、苦しそうにしていただけだが。
最早人間より人形に近くなってしまったが、やはり殺す事も手放す事もできなかった。
その日の行為も終わり、俺が睡眠に入って数時間が経過した頃だった。
俺は喉が乾き目が冷めてしまった。
ゆっくり目を開けると隣で寝ているジュードは起きていた。
「ミラ...ミラ.....」
そう言ってジュードは泣いていた。
月明かりに照らされた顔が美しく儚く思えた。
溢れて来る涙は止まらなかったようで、俺の顔にもその雨は降って来た。
これは俺が降らしたのだろう。
「探しに..行かなくちゃ...ミラ...」
それからもジュードはか細い声で泣いていた。
それは朝日が昇り俺が目覚める時間より少し前に止んだ。
きっとこれが続けばジュードは涙の海に溺れてしまうんだろう。
それを知りながら手放す事ができないこの病気は何と呼ぶのだろうか。
そして、また彼の体に睡眠薬を投薬したのだった。
そろそろこのルートも終わるのだろうか。
Xルート、Yルートと来たらZルートですよね。