「ア..ルヴィン...?」
「なぁ、いいだろ。ジュード」
「え...?」
「生理じゃないだろ。今日は。」
「そうじゃなくて...」
「夜、部屋に行くから」
「アルヴィン...!」
「じゃあ、そういう事で」


『確率論』


俺はジュードの頭を撫でてジュードと別れた。
ジュードは呆れ果てたを通りこした表情をしていた。
ジュードが何故困惑していたかは知っていた、所謂危険日だ。
医学の嗜みがある彼女はゴムという存在がいまいち信用できないらしく、危険日には悉くかわされていた。

"プチッ"

俺は手元にあるゴムに穴を開けた。卑怯だと言ってもいい、ジュードが欲しいんだ。
俺がこんな策略を考えてしまったのは昨日の昼下がり。

「ジュード、今から飯食わないか?一緒に」
「ごめん、今からクレインさんとご飯食べる予定なんだ」
「そうか。なんなら晩飯はどうだ?」
「ウィンガルさんから手紙で今晩はガイアスさんと食べる予定なんだ。ごめんね。」
「急すぎたな、悪い。ジュード。」

その場はそのまま去った。心は何故かよくわからないのかイライラしていた。
クレイン?ウィンガル?ガイアス?嫉妬なのかよくわからなかった。
ただ、ジュードを独り占めしたい。他の男に触らせたくない。話させたくない。

「アルヴィン..今日は」
「ちゃーんとゴムつけるから大丈夫だって」
「でも...」
「ジュードが欲しいんだ。俺だけのジュードで居て欲しいんだよ」
「僕は、アルヴィンだけだよ?..もしかして昨日の気にしてる?」
「気にしてねえよ」

そう言って戸惑うジュードを押し倒して服を少しずつ剥がして行く。
脱がせれば透き通る綺麗な肌が少しずつ露呈される。綺麗だと思った。

「アルヴィン...やっぱ」
「ジュード、好きだ。」

そう言ってキスをした。その隙に服を全て剥ぎ取り柔らかい膨らみを揉んでみた。
唇から漏れる甘い声に頭が酔いそうだった。
唇を首筋に移し紅い跡を付ける。そして更に下に降りて柔らかい旨に舌を付ける。

「はぁ..っぁ..!」
「可愛いな、ジュード。」

片手はジュードの下半身を暴いていた。少しずつ指で解かして行けば温かい愛液が溢れて来た。
顔を上げれば顔を紅潮とさせたジュードが小さい声で喘いでいた。

「はっ,,,アル...ヴィン...!」
「大分濡れて来たな、そろそろ良いか?」
「ちゃんっ..と..つけ..」
「大丈夫だよ」

この期に及んでも気にするんだから余程心配なんだろう。
俺は穴の開いたゴムを自身に付けた。

「ジュード、入れるぞっ...!」
「アぁ...!入って.,くるアルヴィン..が...!!」
「温かくて気持ちいいな..!ジュードっ...!」
「はぁっ...!あぁ!奥にっ...!」
「ジュード...っ...!」

ジュードの中で果てた。ジュードもきっとイったんだろう。呼吸を乱していた。
俺はジュードの中から自信を引き抜き役目を果たしていないゴムを自身から外し捨てた。

「ジュード、好きだ。愛してる。お前が居ればそれでいい。」
「ア..ル...ヴィン..」
「愛してる、愛してるよジュード。」
「アルヴィン...?」
「これで、俺だけの...」

そう言って互いの服を直して俺は部屋から出て行った。
想像してみた、俺の出した子種がジュードの中で結ばれて孕む姿を。
命を捨てる事をジュードは決してしないだろう、それでその中の子を理由にジュードを完全に手に入れられるだろう事を。
ジュードは俺のこの愛を必死に受け入れるだろう。本人の心が望もうが、望まないが。
"お人好し、だからな。"

「アル..ヴィン..これ....」
「陽性じゃないか」
「そう、だね.....」

俺は心の中で静かに笑った。
これでジュードを手に入れる事ができる。

「ジュード、愛してるよ。だから、俺だけを愛してくれ」




10.000Hitリクエスト企画作品です。
いたる様リクエストの『アルジュ♀(アル→→→→←ジュ)で確信犯アルヴィンさんがジュード孕ませちゃう話』です。
ご希望に添えたでしょうか?
愛されたくて仕方ないアルヴィンさんでした。
リクエストありがとうございました!!

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