「アル..!私もう...!」
「いいぜっ..」
隣の部屋からそんな情事な声、木製のベッドがギシギシと鳴く音が聴こえて来る。
でも僕は...
「..やっぱアルは最高ね、後腐れないし、気持ち良いし」
「気がすんだらさっさと行けよ」
"ガタッ"
「アル、隣の部屋で何か物音がしたけど」
「...最近飼い始めた猫だ」
「猫?」
「ほら、もういいだろ」
そう言って玄関のドアが開く音が聴こえる。
ドアの閉じた音がしたらそのうちの1つの足音がこちらに向かって来る。
「ジュード」
「アルヴィン...!」
「わざとだな」
僕はアルヴィンが情事を行った隣の部屋で裸体のままベッドに繋がれていた。
監禁されたんじゃなくて、僕が自らそう望んだ事だった。
僕がアルヴィンに「好き」と伝えたらいきなり犯された。でもアルヴィンだから何でも許せた。
僕がアルヴィンに依存してると自覚した頃には繋がれても悦ぶようになっていた。
「ジュード、お前それ」
「あのね...!」
「あぁ、俺がヤってるとこ想像して立ったのか」
「..!」
「やらしいな」
そう言ってアルヴィンが僕の性器を踏みつけた。
痛くなかったと言ったら嘘になるかもしれないけど、今はアルヴィンが僕にしてくれる事に夢中だった。
「ア..ルヴィ..ンがね、他のひ..と..とヤる..のは...」
「あ?」
「ぼ..くに見せつけ..る..っ..為..で..しょ?」
「...」
「だ..か..らっ....ル...ヴィンは..っ..僕..の事考えて...ヤって..るでしょ...?」
「...」
「だから...っ!こ..れも...愛..だよ...ねっ...あぁっ!!」
アルヴィンに扱かれるように足で弄られ、そのまま果てた。
呼吸を整える僕に白濁の液で汚れた靴を目の前に持って来る。
「これ、お気に入りだから綺麗にしろよ」
「...」
そう言ってアルヴィンの靴に口を付ける。
「へったくれもないな」
「...」
「勘違いすんなよ、お前の中に突っ込むのも飽きただけだ」
「嘘、だよね。嫌いならこんな事しないよね。」
「分かった事言うなよ」
そう言って僕の目の前にあった足はそのまま僕をベッドに向けて蹴り付けた。
頭に目眩が走った、だけどアルヴィンはすかさず僕の上へ覆いかぶさって来た。
「ジュード、勘違いするなよ」
「..」
「俺は暇つぶしにお前の相手をしてやっているだけだ」
「...でも、アルヴィンは僕の事好きだと思うよ」
「あぁ?」
「嫌いなら僕に欲情したりしないよね」
アルヴィンの下半身に目をやったら膨らんでいた。
そこに指先で軽く触るとアルヴィンの手がそれを拒絶して祓われた。
「世の中にはそういう愛し方しかできない人がいるって本で読んだ事あるんだ」
「そりゃあ明晰な事だな、だけどそんな型に嵌った生き方してる訳じゃないからな」
「だって、アルヴィン行為が終わった後、僕の..」
言い切る前に口を塞がれた。
「なんでも分かったような口を叩くなよ。なんでもかんでも受け入れやがって」
「...」
「俺みたいな...」
アルヴィンは何かを言いかけて、舌打ちをした。
そしてアルヴィンは口から手を話して僕の両膝を持ち上げた。
「....アルヴィン...」
「だまれよ」
そう言ってアルヴィンはズボンから自身を出し僕の下半身に突き立てた。
遠慮なくミチミチと入って来る異物に体が悲鳴をあげそうだった。
「アルヴィン...いたい...」
「そりゃ悪かったな、血で滑って気持ちいいぜ」
アルヴィンは太ももに流れている血を指ですくって僕の頬に塗り付けた。
かすかにアルヴィンの匂いがした。それに少し頬を緩めるとアルヴィンの手が飛んで来た。
「お前には..反吐がでる」
「っぁ...ぃ..」
そのままガンガンと腰を突かれ頭が真っ白になりそうだった。
僕のなかに入った異物が容量を増し中でドロリとしたものが吐き出される感覚がした。
アルヴィンの顔を見上げると顔を紅潮とさせ満足したような顔をしていた。
それをじっと見ていると目を塞がれてしまった。
次に視界が開けた時にはもうアルヴィンは居なかった。
その代わり、顔についた血とか精の吐き出された下半身とか蹴られた後には治療が施されてた。
アルヴィンは不器用だからと僕は笑った。
微かに垣間見れる愛に翻弄されて僕はまた悦んで繋がれるんだろう。
『なんて、不器用な愛なのだろうか』
dear.mother
この前飼い始めた猫は元気でいます。
初めて猫を飼ったので、どう接すれば良いのかわかりませんが
猫はどうやら僕に懐いているようです。
form.alfredo
10.000Hitリクエスト企画第一弾です。
マリ様リクエストの『アルヴィンがジュード君にひたすら酷いことをしてそれでも受け入れてる小説』です。
ご希望に添えたでしょうか?ジュードが予想以上に病んでて申し訳ないです。
それと序盤にモブキャラがでてきてしまって申し訳ないです。
出来立ての小説サイトですが、ご愛顧いただけたら嬉しく思います。
リクエストありがとうございました!!