ドタバタと足音が聞こえる。
その主犯は誰だかわかっている。

「アルヴィン!!風邪ひいたって、大丈夫?!」
「医者の癖にそんなに驚くなよ」
「だって、ほら..アルヴィンって風邪ひかないと思ってたのに」
「どうやら優等生は遠回しに俺の事を馬鹿にしたい訳だな」
「ち違うってば!ほら、こんな会話してないで安静にしてなきゃ駄目だよ!」

ジュードは俺の布団を掛け直し、オデコに手を当てて考え事。
少し時間が経過して、今度は台所へ行き何やら調理する音が聞こえた。
何だか可愛い嫁が俺の為に奔走していると思えて幸せに感じた。

「ほら、アルヴィン食べれる?それ食べたら薬飲んで沢山着込んで寝ようね」
「ったく優等生は細かいなあ」
「当たり前でしょ、大事な商談があるって言ったのはアルヴィンでしょ」
「じゃあ要するに沢山汗をかくのがいいんだろ?」
「ちょ、ちょっとアルヴィン!何するつもり!?」
「何って、ナニ?」
「もう!こんな時だけとぼけないでよ!」
「優等生は怒りっぽいなホント。」

ベッドの脇に立つジュードの手を思いっきり引っぱりベッドに入れてしまえばもうこっちのものだ。
幸い俺が見繕ったお陰で以前より脱がしやすくなったお陰でスルリと服の中に手を入れれる。
まあ、一枚一枚脱がすのも良いと思うけど、ていうのは置いといて。

「もーアルヴィン!安静にしてなきゃ!」
「そういうの煽ってるっていうんだけどな」
「アルヴィン!」
「一発しとかねーと、寝れそうにねえわ。」
「..治ったら掌底破するから!」
「おー怖い怖い。」

暴れるジュードの上半身にキスを落としながら、ズボンに手をかける。
そのままやんわり反応しているジュード自身をパクリと加えると頭の上で声が漏れる。
後穴まで垂れて来た唾液を指に絡め、そのまま指を一本、二本と入れていく。
ジュードは色っぽい声で吐息を漏らし、自然と腰を左右上下に揺らす。

「しかし、優等生も随分エロくなったもんだな」
「だっ、れのせいだと」
「俺のせい、ぜーんぶ、俺の所為だよな?」
「っんくっ、っ」
「そんなに声我慢すんなよ、あ、そろそろ挿れていいか?」

コクン、とジュードは頷いた。
こんなに頬を赤く染め、恥じらいながらも快楽にもがくジュードが可愛く見えた。
膝裏を抱え、痛くないようにと少しずつ入れていけばわずかに苦しむ声。
その唇に唇を落とし、舌を絡めればジュードは俺の背中に足と腕を廻した。

「そろそろっ、動いてもいいか?」
「んっ、っあっ」
「そうそう、良い声で鳴いてくれよっ」
「ああっアルヴィンっああっ」

そのまま、果てるまで満足するまで行為は続けた。
そしてジュードはそのまま疲れ果ててベッドの中でスヤスヤと眠り始めてしまった。
気づけば、体調の悪い事なんかすっかりと吹っ飛んでいてジュードの顔を見て悪いなあと想いつつ処理だけはしてジュードの隣で眠った。

「ほら、そろそろ起きて!支度しないと遅れちゃうよ?じゃあ朝ごはん作るから、しっかり食べてがんばろう!」
「ジュ、ジュード君?朝ご飯作ってくれたのはすっげーありがたいんだけど何で手に朝からナックルつけてんの」
「え?アルヴィン何か言った?」


『拒否権はあげないよ』


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Thanks//確かに恋だった

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