Scrawl


12/29 ( 19:12 )
「じゃあまずは手始めにエルとエリーゼとピンナップの撮影を入れてみたぜ!」
「ええっ?! 皆に知られるとか嫌だよ……!」
「そこんとこは心配いらない。新人アイドルの女の子って言っておいたからな!」
「心配しかないよ! そもそも……」
「大丈夫だって、カラダはしっかりオンナノコなんだからさ」

アルヴィンはそう言って、僕の服の前をたくし上げて豊満な胸を触る。
くすぐったいような妙な気分になりアルヴィンの顔から目を逸らすと視線の先のドアが勢い良く開いた。

「貴方がエルの後輩アイドルね!」
「エル! 後輩でもノックなしに部屋に入ったらダメだ?!」
「へっ?!」
「エル? ルドガー? 取り込み中だから、後で。な?」
「ルドガー?! 目隠しされたら後輩みえないー!」
「そうそう、またな」
「あ、あぁ」

そう言ってエルとルドガーは去って行った。
ルドガーのあの表情は僕が僕だと気づいているようなそんな気がした。

「アルヴィン、やっぱ無理だよ……」
「大丈夫だ。ジュード・マティスは男。今のお前は?」

僕は胸に触るアルヴィンの手を掴んで呟いた。

「オンナノコ……」


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