みんなのアイドル幸村君は美形という言葉がよく似合う爽やかな好青年で、私なんかで良ければ今すぐにでもお付き合いさせて頂きたい。遠巻きに見つめる彼を頭の中で勝手にデート相手に設定して楽しむ癖は我ながら気持ち悪い。

今日放課後ずっと残って話していたブン太は趣味が合うし、何より一緒にいてたのしい。マジでコイツと一生いても飽きないんじゃないかと思う。ブン太の分際で彼女持ちなので、惚れた腫れたなんて事は一度もないけれど数年後の同窓会で別れていたら是非その時はよろしくしたいところだ。

この前初めて話した柳生君は堅物かと思ったら意外とそうでもないし大人しくはあるものの私の連発した下らないジョークにもずっと腹を抱えて笑っていた。眼鏡で隠れた眼はぱっちりと大きかった。付き合ったら楽しいかもしれない。


つまりはそういうことなのだ。
程度こそあるものの、別に誰と付き合ってもいい。誰とでもと言うと少し語弊があるかもしれない。嫌だという人が特にいないのだ。私はビッチでも無ければ見境なしの飢えた女でもない。ごく普通の部類。でもこれって私だけじゃないと思うな。こだわりが強い人もいるだろうけど、私みたいにまあ別に誰でもって人の方が圧倒的に多い気がする。だから、今目の前いる彼もきっといい返事をしてくれるんじゃないかな。



「ずっと前から仁王君が好きでした。良かったら付き合って下さい!」







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