友達なんていらなかった。てかいたことないし。
思ったことをそのまま言って、やりたいことをやりたい時にやった。笑いたくないときは笑わないし、我ながら無愛想だなあと感じるときもある。
中学生になってもそれは変わらなくて、休み時間は寝たり食べたりネイルしたり携帯いじったり。まあとにかく自由にひとりを満喫した。こんなわたしをわたしは変な奴と思っているからいじめが無かったことは感謝している。
ただ最近、ナルシスト極めた丸井の絡みがキモい。
「女子ってさあ、群れるもんじゃねーの?」
「そうだね」
「お前は群れねーじゃん」
「そうかも」
「寂しくなったら俺んとこ来いよ」
「いつ?」
「だから、お前が一人に寂しくなったら」
「それっていつくるの?」
「さあ…?」
「…」
「…」
寝過ごして、遅刻した。いやしてない。面倒くさくて行く事をやめた。もっと悪いって?確かに(笑)中途半端に頑張って参加する感じが好きじゃなくて、正門の近く、ため息ひとつと180度回転。帰ろ。
帰宅途中丸井がいて、見なかったふりして通り過ぎようとしたけど見つかった。
「サボリかよ」
「うん」
「なあ今からどっか行かね?」
丸井はポッケからガムを取り出し口に入れる。くちゃくちゃと噛む音が少し不快。
「丸井がサボりなんて珍しいね」
「だろい」
「どうして?」
「……」
「別に言いたくなかったらいいけど。」
「…昨日さ、」
「うん」
「試合、負けた。」
「…」
「そんなんで部長の顔、見れねえじゃん。」
「…そっかあ」
「だからさ、今日は慰めてくんね?」
「…」
「…」
「…じゃあ、今からヤる?」
友達のいない私の、友情経験値の低さ。
20110309
20110510 修正