「今日さ、学校サボって俺らの試合見に来てたでしょ」
「し、しらないよ〜。越前君の見間違いじゃない?」
「テニス部は学校に許可もらってるけどあんたは無駄欠席になるんだからもうすんなよ。」
「だだだだからわたし、行ってないってば!」
「…下手な嘘は使わない方がいいと思うけど。」
「…嘘なんかついてないもん」
「あっそ。俺、今日試合見にきてくれたその子超タイプだったんだよね。俺の試合を食い入るように見ていて、試合中ずっと視線感じまくり。もう一度会いたいなー、会えたら好きになっちゃうかもね。」
「はいはいはい!!!それ、わたし、わたしです!!」
「だよな、だろうな。」
「好きになった?なっちゃった?!」
「てめえコラ試合中どんだけ邪魔だったと思ってんだ。」
「痛い痛い痛い!!!いたたたたああああ!!」
チョコみたいにとろけるような嘘でわたしを騙して