drrr!! | ナノ


※幼なじみ学生パロ。



「み、か、ど、くーん」

授業終了を告げるチャイムが鳴り大きな音をたてて開く教室の扉。と同時に扉へ向かって投げられた机とイス。

投げた本人は僕の右隣りに座る幼なじみで

「静ちゃん死ね」

壊れて散々な状態の入口から姿を現したのも幼なじみ。

「静雄、臨也だったから別にいいけど他の人だったら死んでるよ。危ないから止めて、ってかどれだけ机とイス壊したら気が済むの。僕この前担任に泣いて頼まれたのにどうしてくれるんだ」
「大丈夫だ。俺は蚤虫と人間は間違えない」
「いやいや、帝人くん俺だったら別にいいってどういうこと?見てよあれ。どっかの馬鹿力のせいで死にそうだったんだから。ほら服も汚れたじゃない、静ちゃん死ね。けどなんで僕と帝人くんが違うクラスなのか理解に苦しむよね、ほんと。どんな手使ったか知らないけど静ちゃんは死ねばいい」


いつのまにか教室には三人だけ。クラスメイトは避難しただけだから気にしない。

「とりあえずお腹すいた」
「何喰いたいんだ?」
「俺はわかるよ!帝人くん購買で売ってる焼きそばパンが食べたいんでしょ!」
「えーあーうん。それでいいや」
「ちょっと静ちゃん何しようとしてんの、死にたいの?」
「購買行くだけだろうが、着いてくんな蚤虫が」


ただ購買に行くだけなのになんで廊下の窓ガラスが割れたりナイフが飛んだりするんだろう。

教室でひとり二人の後ろ姿を見ながら僕はぽつりと呟いた。




早く帰ってこい馬鹿共が


今日は一体何が原因?ああ、ただの焼きそばパン戦争ですよ、先生。