頬を撫でられる感覚で目が覚めた。うっすらと開いた瞼は朝特有の眩しい光に慣れるのに時間がかかる。 段々とはっきりしてきた視界と脳が認識したのは僕を見つめる臨也さんで、上半身裸の彼は「おはよう」と小さく零し軽く触れるキスをした。 もちろん、なんて言い方はおかしいけど何も身につけていない僕は上にかかる布団を頭まで被り昨夜を思い出して熱が上がる頬と体を覆い隠す。 お見通しなのか、くすくす笑ってその上から頭を撫でる臨也さんが余裕に感じて少しだけ腹立たしかった。 なのに布越しから伝わる感覚がもどかしい。 まさか直接触って、なんて恥ずかしくて言えないからもぞもぞと体を起こし変わらずベッドに腰掛ける臨也さんに僕は視線で訴えかけると困ったように笑って 額、頬、肩、首、口 唇で触れながらせっかく起こした体を優しく倒される。 「帝人くん、そんな目で見ないで。止まらなくなるから」 そう言う臨也さんこそ熱っぽい目をしないでほしいなんて思いながら昨夜ぶりに感じる溶ける様な感覚に身を委ねた。 見つめ合って、キスをして、 (朝、昼、晩、いつだって貴方が欲しい) |