※帝人くん末っ子、幼稚園児設定 「きゃー!みかちゃん可愛い!!!」 「合(似合ってるよ)」 「ほんと?」 「本当ほんと!もう最高っ、生きてて良かった!」 後ろからマイルの騒がしい声とぱしゃぱしゃと水の跳ねる音が聞こえる。 「兄(こっち見て)」 「はいはい、言われなくても」 (うん、水滴ついてないよね) 手の中に収まっているカメラのレンズを入念に拭きながら体の向きを変えると、そこには水色の水着と学校の授業などで使う水泳用の黄色い帽子を被った弟の帝人くんがいた。 最初見た時に被っていなかった帽子は前髪も全部入れられていて、丸く大きな瞳を邪魔するものがなくとても可愛い。 「うわ、帝人くん可愛い」 「でしょでしょ!イザ兄もそう思う?」 「映(写真撮って)」 太陽の位置と光の具合を見ながら楽しそうにこちらへピースサインをする妹二人と弟に「はい、チーズ」と声をかけシャッターを押す。 すぐさま確認するとやっぱりいい出来で、実は俺って写真の才能もあるんじゃないかと自惚れていると「被写体が素敵だからよね!」と余計なマイルの言葉が耳をついた。 なんか一言返してやろうかとも思ったけど 「イザ兄あそぼ!」 服の裾を引っ張りながら上目づかいで見上げてくる帝人くんを見たらどうでもよくなって、カメラをケースにしまいその小さな体を抱き上げる。 「帝人くん可愛いなあ」 「ふふっ、イザ兄くすぐったい」 頬ずりをしてやればにこにこと笑う帝人くん。 悪戯心半分同じ場所に音を立てながらキスをしていると 「羨(ずるい)」 突然声がして、クルリがさっきまで遊んでいた水鉄砲を装備し俺を狙って撃ってきた。 (やばっ) 帝人くんに当たると大変だとすぐさま反対へ身をひるがえしたけど 「イザ兄覚悟っ!」 マイルがいつの間にか待ち受けていて結局顔面に水をくらってしまった。 「っ!」 服の袖口で目元をこすり、痛みで閉じていた瞼を開けると腕の中に居る帝人くんが少し泣きそうな顔をしながら 「たいじょうぶ?」 と首をかしげる。 こんなことでも心配をしてくれる事に嬉しさを覚えながら安心させるように優しい声で 「大丈夫だよ」 と返事をし 「でも、このままやられっぱなしは症に合わないんだよね」 とウインクをして俺はそっと忍ばせておいた小型の水鉄砲に手を伸ばした。 When a sunflower blooms (折原さんちの可愛い弟が小さなプールデビューをしました) DEAR 冬様!(折原兄妹 帝人くん愛され末っ子) ▽お庭にプールを出して遊ぶ折原兄妹です。微笑ましいと言うかなんと言うか(笑)クルマイになりきれていない感じですいません。難しいです、この二人。微妙な出来で申し訳ないです!臨也さんも珍しく静かです、いいお兄ちゃんになってますでしょうか…。 大変お待たせして申し訳ありませんでした!書きなおしなどなんでもお申し付けください! |