▼ 高律(前作の続き)
※いろいろ注意!高野さん女体化×律
「…で、どうしたらいい?」
「どうしたら、と言われましても…」
傍にあった白いワイシャツを着てもらい二人で今後の対策を練り始める。
とはいえ。
男が翌日女になっていただなんて俺の人生初だ。
もし誰か体験したことがある人が居ればぜひともお会いしたい。
(…帰りたいな)
時間にしたら数分。
けれど出口の見えない迷路へ迷い込んだ俺はその数分がとても長い。
「よし、小野寺」
「はい」
「キスしてみろ」
「………は?」
「俺だって魔法だとかそんなものは信じた事もないし、見たこともねぇ。けど今のこの現状が現実的にはありえない話だ。わかるか?」
「そうですね、それはよくわかります。で、キスはどこから出てきたんですか?」
「だから、よく魔法は王子様のキスで解かれるとかあるだろ、物語的に」
「解ける訳ないじゃないですか!そんなことで」
「やってみなきゃわかんねーだろ!ほんと頭の固い奴だな、お前」
「うっ」
確かに、高野さんが言っていることも一理あると思う。
だから俺が取るべき行動は決まっているようなものなんだけど…。
「ほら、早くしろ」
「っ!わかりました、します!すればいいんでしょ!!!」
(高野さんにキ、キスだなんて!くっそ、落ち着け、俺)
顔も体も頭の中も全部全部熱くて死にそうで。
唇同士を合わせるだけなのにどうしてこんなにも心臓がうるさいのだろう。
女の人とキスしたことがないわけじゃない。
今の高野さんはどこからどう見ても女の人で、それに元々は男。
なのに気持ちが高ぶって、手も震えてる。
「ん…」
「んっ」
(元に戻りますように)
重なったところをゆっくりと離し、強く閉じた瞼を静かに開けていく。
「小野寺」
「高野さん」
嘘みたいだけど、光が戻った世界に居たのは
俺のよく知っている高野さんだった。
魔女の教え
(男とか女とかじゃなくて、俺は貴方だからこんなにも…)
「やっぱりな」
「?」
「魔法が解けたってことは、俺とお前の関係は運命で、離れたらいけねーんだよ」
▽突発。りっちゃんが女の子でも良かったんですけど、そうなるとうちの高野さんは色々と抑えがきかなくなるので(笑)時間があればちゃんと構想ねって書きなおしたいです。よくわからないお話ですいません。
2011/08/25 01:45
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