▼ いざみか
「んっ、は…っ、いざ、んっ」
息も奪われて頭がぼーっとする僕とは違い、うっすらと開けた目に映る彼はとても余裕そうで、闇に赤く光る瞳が怖かった。
「はぁ、っ。はぁ……」
「ね、帝人くん。俺のこと好き?」
「な、いきなりなんですか」
「ねぇ、ねぇ。どうなの?」
「す、好き………だと思います」
「だめ、ちゃんと言って」
耳元に甘い声と熱い吐息。心臓がばくばく煩くてこの状況を変えられるならいっそ止まってしまえ、とも思った。
「帝人くん」
逃げられない、わかってる。けど素直に言うのはなんだか自分の気が収まらなくて
「臨也さんが言ってくれたら僕も言います」
と、言ったものの次々と囁かれる言葉の雨に後悔した。
「好きだよ」「愛してる」「誰よりも君だけを」「永遠に」
「さあ、俺にもちょうだい?同じだけ」
▽更新停滞すいませんでしたァアア!
2011/06/27 23:53
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