その子と私は入学からずっと一緒にいた。授業もご飯も、ずっと一緒だった。けれど、いつからかその子の様子が変わっていった。変わっていったけど、私はどうしたの?何かあった?とは一度も聞かなかった。私はずっと態度を変えないでいた。そしたらその子が学校に来る頻度がだんだん減ってきた。それでも私は変わらなかった。そしたらついにその子は学校へ来なくなった。それでも私は変わらなかった。朝起きて朝食を食べて学校へ行って授業を受けて家に帰って夕ご飯を食べてお風呂に入って寝る。この繰り返しで生活していた。ある日、その子が学校へ来た。私の顔を見ておはようと言った。私もおはようと返した。すると堰を切ったように言葉が溢れ出した。大丈夫?もう学校へ来て平気なの?ずっと前から心配していたんだよ?そういえばこの前誕生日だったよね、連絡していいかどうか迷って結局しなかったんだけど、本当はお祝いしたかったんだよ。自分でもわからないけれど、言葉を紡ぐのに必死だった。そんな私の言葉を聞いていたその子はくすっと笑って私に訪ねた。

「ねえ、誰に言い訳しているの?」





(2011.01.24)
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