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あの後、ジロくんとお互いに自己紹介をして二人で目的地へ行くことになった。なんでも同じ方向らしい。
「小太郎くん、丸井くんに劣らず超かっこいーCー!」 「(マルイくんて誰や。)そんなことあらへんよ。てかジロくんは、そのマルイくんっちゅー奴が大好きなんやなあ。」 「うん!超好きだCー!丸井くんってね、まじまじすげーんだよ!」
さっきから話していると、そのマルイくんっちゅー奴がやたらと出てくる。マルイくんの話をしているジロくんはほんまに楽しそうで、ほんまに好きなんやなって思った。
「丸井くんはね、あの立海大のテニス部のレギュラーでボレーの天才なんだCー!」 「ん?」 「どーしたのー?」 「マルイくんて、もしかして丸井ブン太?」 「そーだCー!えー!?小太郎くん知ってるのー!?」 「俺も立海通ってるねん。で、丸井とは結構仲良い方やで。」 「…Aー!羨まCー!」
きゃあきゃあとはしゃぐジロくん。……丸井ってスゴい奴やったんやなあ、と今さらやけどそう思う。話し込んでいたらあっという間におばさん家に着いてしまった。
「あ、すまんな。俺ここやねん。」 「俺もここだよー。」 「は?」
まさか噂のお孫さんとはジロくんのことなんか。
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