/ | ナノ




遠山にたこ焼きを差し入れした帰り道。いつもより少しだけ遅いからかなんなのか、遊びに行く途中らしき小学生とすれ違ったり、買い物に行くらしい主婦のみなさまとすれ違ったりした。


「……」

「むぞらしかー」

「……」

「うりうりー。むぞらしか子には頬擦りの刑ったい!うりうりー!」


そしてなんかでっかい人が猫と遊んでいたのを目撃した。大阪弁じゃないし見掛けないし他校生の先輩?あ、高校生かもしれんな!てかうりうりってかわいいな。むぞらしかってどういう意味だろう。
ちょっと疑問が多くて声を掛けそうになったけどチキン佐倉がそんなことできるはずもなく止めました。スルー安定。





あのとき、差し入れに行ったときにちらりと見えたテニスをしていた遠山は本当に楽しそうで、嬉しそうで、あのキラキラした遠山が好きだから私はおこずかいを叩いてでまでたこ焼きやお菓子やジュースを差し入れしたくなる。
あの遠山を思い出して一人、私は笑みを溢した。





prevnext




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -