「遠山おはよー」
「おー、佐倉かー。はよー」
「あれ、今日テンション低くね?」
「わかるー?今日朝練無しなってもーて…」
「どんまいでーす。ぷっ」
「おい今笑ったやろ」
「笑ってませーん」
「いーやっ!絶対に今笑った!かっこわらい付けたやろ!」
「かっこわらいじゃねーよ!吹き出しただけだよ!」
「変わらへんわー!」
「はやく朝の会始めるぞー」
「先生来とったんか」
「え、来てたんですか」
「なに、先生の影が薄いって言いたいん?え?いじめ?」
「うわあ、先生ヒガイモーソー激しーわ…」
「まじ引くわー…。誰も身長が低くて彼女が居なくて冴えなくて影が薄いとか言ってないのにね…」
「そのヒソヒソするの止めや!あと佐倉!お前本音が出とるわ!その本音は心の中にしまっとき!」
「佐倉さん正直者なんでちょっと無理です」
「よーしお前ら後で覚えとけよ…」
「オーボーやな」
「横暴ですね」
「もうええから黙ってくれ頼むから!」
「しゃーないから黙ったるか」
「そうしますか」
「あ、お前何食わぬ顔で座っとるとこ悪いが遅刻やぞ」
「えー!見逃してくれるんとちゃうん!?」
「堂々と遅刻してきといて何言うとんねん」
「ありえへーん!職員室行きたないー!」
「どんまいでーす。ブフッ」
「今確実に笑ったやろ絶対に笑ったやろ」
「わらっ、わらってませ、フハッ、ははは、」
「このゴンタクレー!」
「ゴンタクレは遠山だろ!」
「盛り上がっとるとこ悪いが佐倉も遅刻やかんな。何で自分は遅刻やないみたいな口振りなんやねん」
「えっ…」
「見逃さねーぞ」
「チッ…遠山行こ」
「行こか…」
「お前まじ仲良いんか悪いんかわからんな」
「仲ええに決まっとるやろ!」
「そーだそーだ!そんなんだから彼女できないんだ!」
「またこいつら傷抉ったよ」
「塩塗っただけだし」
「余計に質悪いわ!」
キーンコーンカーンコーン
「あ、」
「チャイムや」
「ちょ、え、お前らのせいで朝の会できへんかったやん!」
「みんなが笑ってるから問題ナッシング」
「笑わせたもん勝ちやー!ほな職員室行こー」
「行こー」
「もうお前らやだ…」
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