貴方と二人、窓から入ってくる陽だまりに包まれていた時に思ったことがあるの。もうすぐ私達は結婚するでしょう?貴方のことだからきっと心配は必要ないんだろうけど少し聞いてくれる? 「どうしたの?」 「私のこと、結婚してからも綺麗だって言ってね」 「あたりまえだよ。なまえ」 軽くキスする彼にやんわりと抱きつくと、きつく抱きしめ返してくれた。少し鈍感な彼だから、きっと知らない自分の癖。嘘をつく時ね、右眉が上がるんだよ。知らないでしょう?これは貴方に教えてあげない。まだ私だけのものにしておくよ。 「浮気なんてしないよね?」 「僕が聞きたいくらいだ。君以外の人に靡いたりしないよ」 「よかった、じゃなきゃ…、ふふ、なんでもない」 「そう?言っておくけど、僕以外の男なんて意識しないでね。君のことは許すけど、他の男には容赦しないからね」 「うん、もちろん。百も承知よ」 「ああ、ほんとに君が好きだよ」 あなたのために私はなんだってするのよ。あなたが私に言ったように、私だって貴方が浮気したら容赦しないよ?毒入りスープでも作ってしまおう、そうしたら私達ずっと一緒だからね。 もし、お気に入り女の子なんて出来ちゃったなら、なまえという名前で呼んでいてね。寝言でさえ私の名前じゃないと嫌だよ。たとえ夢の中で別の人だったとしても、私の名前ならばきっとそれに気づかないから。お願いよ。 優しい彼の匂いに包まれていると、柔らかい温度に瞼が下がってきてしまう。ふあ、と欠伸をすると、ふと微笑んだ彼。そしてかみのけを優しく撫でられて、耳元で囁かれた。 「なにも心配しなくていいんだよ、君は僕だけのものになるんだから」 「うん、そうだね。いつまでも一緒ね」 唇に触れる熱に綻ぶ。 Song by... 部屋とYシャツと私 / 平松愛理 ▽Dear 鴨様 この度はリクエストありがとうございました。逢坂くんのリクエストで大変楽しく書かせていただけました。ヤンデレ好きの私には堪りませんでした!拙い文章ですが、お楽しみいただけたら幸いです。結婚の前日くらいをイメージさせてもらいました。大好きなんて言っていただけて本当に嬉しいです。応援ありがとうございます、力になります。もし何かありましたら、いつでもお申し付けください。
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