目が覚めると腕になまえを抱いていた。寝てる間もずっとこうしてたのか。そう思うとなんだかじわっと胸が暖かくなった。 腰にまわっている細く白い腕。胸に収まる小さな身体。護りたい、なんて。 抱きしめる力を強めると、身じろいだなまえ。 「おはよう、古橋くん」 「おはよう。」 「んー、ずっとみてたの?」 「いや、さっき起きたところだ」 「そっか、そっか」 ふぁ〜と欠伸をして再び寝そうななまえの頭を撫でると瞼がどんどん下がっていく。可愛い。 愛おしくなっておでこにかかる前髪を退けておでこにキスをする。 「わ、」 キスされたところに手を当てるなまえ。まだ寝ぼけてるのか「え、あ、」と言いながら顔が赤くなっている。 「古橋くんは突然チューするよね」 「嫌か」 「嫌じゃないけど」 へら、と笑って再び腕を俺の腰に巻きつけてくる。 胸に当たる頭を撫でると、規則正しい寝息が聞こえてくる。 俺も、寝ようか。また新しい朝がくる。 瞼を閉じて抱きしめる力を強めた。 「一人じゃないよ」 なんて声が聴こえた気がした。 ** BGM:happy end pop
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