「花宮くんの眉毛ってほんと特徴的だよね。ぷぷ」

「てめぇ殺されてーのか。わざわざ昼休みにそんなこと言いにきたのか」

「ちがうよー はい、これをわたしにきたんだよ」

「あ?…紙じゃねーか」

「まあまあ中見てみなよ」

「…あ?んだよこれ!」

「花宮くんの似顔絵であります!」

「似顔絵であります!じゃねーよ全く似てねーよ!んだこれエイリアンじゃねーか!なんで頭から腕生えてんだよ!」

「腕じゃないよ!鼻だよ!」

「鼻がこんな長いわけねーだろ!右腕どこにあんだよ!」

「なにそれせっかく鼻だけはかっこよくしてあげようと長く描いてあげたのに!!」

「鼻だけは、ってなんだ!だけじゃねーよ全般的にかっこいいだろーが!」

「…なにいってんの?引くわ」

「ちょ、おま、いきなりその冷たさはねーだろ」

「あーもう花宮くんのせいでお昼休みの半分がなくなっちゃったよ!てことで購買のパン奢ってよね」

「お前最初からそれが目的だったろ」

「んー?ふふふどーかな」

「どーかなじゃねーよバァカ」

「いてっ!デコピンするな!」

「うっせ、もうパンやんねーぞ?」

「やだ!ほしい!花宮くんかっこいい!!」

「ふはっ現金な奴」


***


「花宮、なまえちゃんと仲良いよなぁ」

「あ?んなわけねーだろあんなバカ」

「えー今日もお昼一緒に過ごしてたじゃん?羨ましいー」

「一哉あれがタイプなのか?」

「え、花宮なまえちゃんが何気にモテてるのしんないの?」

「は?あいつがモテる?ふはっないな」

「なにいってんの、ほら、今だって中庭で男に話しかけられてる。見てみ?」

「あ?…チッ何だあの頭悪そうな男」

「お?嫉妬ですか花宮くんよ」

「誰が誰に嫉妬すんだよふざけんな」

「にしては機嫌が悪いねえ」

「おいザキ!コーヒー買ってこい」

「あぁ?!さっきも買ってきただろーが!てかパシんな!!」

「花宮の機嫌が悪いな、原」

「そーなの!なまえちゃんがまだ他の男とお喋りしてるからさぁ」

「…別にあいつが誰と話してよーが関係…ねーし。つーかなんだよなまえのやつへらへらしてやがる」

「いやいやもうそれ!その態度からして丸わかりだっての!」

「あ?何がだよ」

「はぁ?!花宮なまえちゃんのこと好きなんだろ?!」

「え、そうなの「ザキは黙ってて」

「え、もしかして……俺、アイツが好きなのか?」

「俺に聞くなよ!つーか今更?!」

「花宮、行かなくていいのか?」

「そーだよー早くしないととられちゃうよん」

「…あーもう、わかったっての!あの男の首持ってきてやる」

「おー!いってらー!首はいらねーからな!」

「花宮がこんなに時間がかかる程鈍感だとは思わなかった」

「…古橋に言われるなんて花宮も「山崎、なにかいったか?」言ってません!」




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