「や、だぁ…っ有志、くんっ!」
「は、ごめん…なさいっ…」
「あっ…んん…!」
「はぁ…っ」

私に覆いかぶさった有志くんはいつもの優しくて穏やかな有志くんじゃない。ごめんなさい、と繰り返す有志くんは苦しそうに眉を寄せている。快楽の波にはまってうっすらとしか見えないけれど、有志くんの前髪から動くたびにチラチラ見える瞳が綺麗だ、とちらりと感じた。

手首を掴んでいた有志くんの手が、私の掌と重なって、ぎゅ、と指を絡めてきた。縋るように強く。

「や、…もう…ああ!」
「はぁ…ん、う…っ」

びくびくと私の中で有志くんが震えると、中に熱いものが流れ込んでくるのが伝わる。それを感じながら絶頂に辿り着くと、はぁ、と息を吐いて有志くんが遠慮がちに唇を重ねてくる。

少し唇を開けて同意を示すと、待ってましたとばかりに舌が入り込んできて動き回る。彼は何をこんなに求めているのだろう。


果てた後のなまえちゃんは可愛くて、潤んだ瞳で真っ赤な顔して眉を寄せてこっちを見る。

そんなに慣れた行為じゃないし、もうすでに二回達しているボクの体力は限界にきているけれど、まだまだ足りないんだ。君を感じたい。

唇を少し開けてボクに同意を示すなまえちゃんが可愛くて仕方ない。舌を入れて這い回ると、いやらしい水音が響いてる。いまだ中にボクのを入れっぱなしだから、なまえちゃんの中が感じる度に締め付けてくる。

可愛い。好き。もっと。


(足りない 足りない 君が、足りない)
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