(シ.ドさんよりネタ拝借
女→男を男→女に無理やり改変)

古橋の独白


なまえは喜んでくれるだろうか。高校以来の再開だからもしかしたら覚えていないか。いや、俺達はそんな仲じゃないな。楽しみだ。くす、と漏れた笑いに周囲の奴らの視線が集まる。お前らに興味はないんだ。

あ、なまえがやっと帰って来た。こんな時間に、遅くないか?もう夜の9:00だ。やっぱり俺が見守ってやらないとな。便箋受けに俺からの手紙があることに気づいたなまえ。不思議そうに首を傾げていて、可愛い。中を開けた、と思ったらなまえの手から手紙が滑り落ちた。ああ、その反応は俺のことをしっかり覚えていたってことだよな。うれしい。驚いた顔も可愛い。俺の写真、喜んでくれたみたいでよかった。俺の写真を落としたままで家に駆け込んで行ったけど、何か急いでいるのだろうか。また写真を焼き増ししてなまえに送ってあげよう。


それから数日が経った。なまえにしつこく絡む男がいた。彼氏?ふざけるな。ストーカーめ。あんな男はなまえの好みじゃない。脅されているのだろうか。俺達の邪魔をするやつは排除した方がいい。なまえは優しいから何もできないんだろう。俺が、やらないと。

まずは相手の男に非通知で電話をかけて睡眠をできなくしてやった。寝る間も惜しんでなまえのために。さすがにやり過ぎただろうか。俺も少し疲れたがなまえのためなら問題ない。そして、俺からのメッセージを添えて留守電をかけた。留守電の数は俺の愛の重さを表している。ついに相手の男も泣き出してしまった。醜い面だ。なまえは魅力的で惹かれる気持ちは分かるが、やはり俺じゃないとなまえにはつりあわない。


よし、なまえからあの男が離れていった。成功。いつもように物陰からなまえの様子を伺うと、泣いていた。あんな男のためになまえは泣いているのか?やはりなまえは優しすぎる。あんな奴のために泣くのは心苦しいが、なまえの泣き顔も可愛い。俺は自然とカメラに収めていた。また、これもなまえに送ってあげよう。なまえは恥ずかしがるだろうか。

そろそろなまえに会いに行こうと思う。便箋受けに入りっぱなしの沢山の俺からの手紙も見る余裕がないみたいで心配だ。俺からの電話も出ようとしない。やっぱり直接会いたいということだろう。

恥ずかしいが、実は高校以来誰とも交際関係になったことがない。全てなまえに捧げると決めているからだ。俺のハジメテはなまえ。なまえも俺のために全てを捧げてくれる、そうだよな?








ヤッチマッタナー\(^o^)/
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