知ってる人は知っているあの人でてきます。

「ここのコーヒー初めて飲んだけど、まあまあだな」
「このパフェは美味しいよ?」
「まじで、ちょっとくれ「…なまえか?」

おいおい誰だよ今の流れはなまえにあーんしてもらう絶妙なタイミングだったのによ!バッと声のする方を見ると、金髪の…サイボーグ?どっかで見たことあんなこいつ。顔はまあまあだな。うん。は?俺のがかっこいいに決まってんだろ。ていうかなまえのこと呼び捨てとかなんだこいつ。知り合いか?

「え、ジェノス?」
「ああ、ひさしぶりだな」
「わあ、ほんとに久しぶり」

「え、何々だれ」

「ジェノスだよ、えっと「なまえと昔交際していた者です。」

じ、と品定めするように俺のことを舐め回すように見つめるジェ、ジェノス?元カレのくせにえらく反抗的な目してんじゃねーの。口の端をニヤっとさせてこちらも反抗する。「へぇー、じゃあ、”元”カレってことね」元、を強調すると、眉をピクンと動かして挑発的に笑うジェノス。

「俺は、まだ諦めたつもりはないんですけどね。」
「は?」
「新隆?ジェノス?」
「あー、言っとくけど俺達結婚してんだよね。あ、なんかごめんね?」
「結婚なんてただの契約なんで、いつでも壊すことなんてできますから。ご心配なく」
「…あ、あの、「ところでなまえ、この方は何の仕事をしてるんだ?」
「あ、心霊相談所、を経営しているの」
「へぇー、心霊相談所か。胡散臭いと思ったらやっぱりそういう仕事なのか」
「誰が胡散臭いって?ていうか何でなまえの横に座ってんだ」
「構わないでしょう、お話くらい」
「ま、まあ、別に?ていうかそちらは何のお仕事されてるんです?」
「ヒーローです」
「は?」
「ヒーローです」
「は、はは、ははははは!そっちも胡散臭いだろ十分!」
「ジェノスはすごいヒーローなんだよ!ファンクラブもあってね「なまえ、口にクリーム付いてる」わ、ありがとう」
「いや、そういう可愛いところ変わってないな」なでなで
「(カッチーン)おいおい」
「なんです」

お前は俺を怒らせた。なまえに気安く触るとはいい度胸だ。

「あんまり舐めない方がいいぞ、金髪くん」
「ヒーローを侮辱した罪は重いぞ詐欺師さん」

「ねーねー暇なんだけどー」
「なまえ!お前は俺の方が大切に決まってるよな?」
「なまえ、どうせ結婚も無理矢理脅されただけなんだろう?」
「なまえ!どっちが大切だ?」
「なまえ。正直に言うんだ」

二人して問い詰めるとなまえは、うーん?と首を傾げた。可愛い。

「私は、新隆の妻だから新隆は大切」
「なまえ!さすが俺の嫁!」
「…チッ」
「でも、ジェノスも大切な人だから」
「え、」
「なまえ…!!!好きだ!こんな奴と別れて俺と「こらこらこらこら!なにいってんだよ!こいつは俺の妻なの!」
「だからなんですかヒーローは市民を護るのが勤めです!」
「俺をバケモンと一緒にしてんじゃねーよ!」


突然わーきゃーし始めた二人に私は着いていけず置いてけぼり。なによ、二人だけでたのしそうにして!空になったパフェの容器に意味もなくスプーンでカチャカチャと叩いて遊んでいると、ショーウィンドーの外に見知ったハゲ…ごほんごほんスキンヘッドの男が現れた。

「あ、サイタマ!」
「よおなまえ。なになに暇してんの?よかったら一緒に買物付き合ってくんね?何か奢ってやっから」
「わーい!行こ行こ!」
「あいつら、なに、ジェノスじゃん。喧嘩か?」
「うーん、喧嘩するほどってやつかな?」
「ほーう仲良いんだな」

(っておい!なまえどこ行ったんだ!)
(はっ!そんな、貴様のせいだろう!)
(はぁ?!元はと言えばそっちが話しかけてきたんだろ!)

店員(早く帰れ)
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