今泉くん。今泉くんといえば自転車競技部のエースで爽やかなイケメン男子。何故文化部の冴えない私に付き纏うのかは私もわかっていない。いつからか今泉くんは私の日常生活にのめり込んできていたのだから。そんな不思議な今泉くんに私は壁に追いやられています。ええ、現在進行形で。

「俺のことどう思ってますか」
「えー?可愛い…弟?かな」
「チッ」
「(え?舌打ちした?え?)」
「先輩、」
「え、あ、はい?」

「可愛い弟も、男に変わりありませんよ」

え、と思った時にはもう唇を奪われてた。「今はキスだけで我慢します」ふ、と笑った今泉くんはいつもの今泉くんとは別人のようだった。固まって動かない私に、失礼します、と頭を下げて背を向けて歩き出す今泉くん。あれ、いま、え?






多分続く
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