軽い尿意を感じてトイレに入ろうとしていただけなんだ。それだけなのに。なんでこんなことになってんの。

「お願いします」と綺麗に笑う全一くんに「馬鹿なのか」と頭をはたいた。痛くも痒くもないだろう攻撃にむ、とした表情で「いいじゃないですか、減るものでもありませんし」と言って近寄ってきた。近い近い。す、と後ろへ下がって距離を取る。「私の何かが減ります。やです」と言い切ると「…そうですか」と、うつむいてしまった。

あ、やっと諦めてくれたのだろうか。俯いたままの全一くんの顔を覗き込むと、ばし、と肩を掴まれた。顔を上げた全一くんは厭に笑って「では、少々手荒な真似でいきますね」なんてほざいた。不覚にもときめいた。ほんと顔だけは綺麗。背景はただのトイレなのに。ずるい。てか手荒な真似って?ねえ。

「いやあの全一くん」何故か全一くんの手が肩から背中に、背中から腰に、腰からスカートに下がって行く。おかしいおかしい。「なんですか」じゃないよね!?「ちょ、ほんと無理!」「うるさいですね。いいじゃないですか」「アホか!なんでおしっこするとこ見せなきゃいけないの!!」思い切り叫んだ。そう、全一くんは何故か飲尿させてくれと頼んできたのだ。前々から異常な奴だとは思っていたがここまでくると本当に解せぬ。

唖然としていると全一くんの手がスカートの中に入って下着をつかんで一気に引き下げた。そう、一気に。すー、と股に風を感じる。え、なに、まじで、ありえん。「全一くん今すぐ出て行ってください。お願いします。とりあえず帰ってください。」「ハァハァ」「ダメだこいつ目がイッテル」

いやいやいやほんとありえない。軽い尿意が重い尿意になってきたんだけど。とりあえず下着を引き上げないと、固まって動かない身体を動かそうとすると全一くんが私の両腕を掴んでしまった。頭上に挙げられた両腕にどうすることもできなくなってしまった。どうしよう。左胸の下の臓器の鼓動ががものすごく早くなってきた。

「どうぞお座りください」と丁寧な言葉とは裏腹に肩を掴まれて便座に無理やり押し付けられてしまった。そこからの全一くんの行動は素早くて、片足の膝裏を掴まれたと思いきや、ぐ、と折り曲げられてしまう。つまり、片M字開脚的な。なにそれ。「なにしてんの、ほんと。全一くん?」辛うじて股を隠しているスカートに手をかけようとしている全一くんに全力で抵抗しようと足で蹴るが全くビクともしない。

「ずっと、飲んでみたかったんです。名前の尿。」「そんなカミングアウトいらないから手を離してくれ頼む」「そんなこといいつつもそろそろ名前も我慢できないでしょう。」ふふふ、と笑う全一くんが憎くて仕方なかった。

全一くんが家にやってきてからやたら冷たい飲み物を飲まされたのはこれの為か。あの時の私を殴りたい。ああ、生理的な涙が溢れてきた。「泣かないでください。煽ってるようにしか見えませんよ」黙れ。黙れ黙れ。涙が溢れるとともに尿意がどんどん強くなって行く。折り曲げられている足を、ぐ、と下腹部に押し付けられている。本当に辛い。

唯一のスカートも捲り上げられてしまい目の前は涙で潤んで良く見えない。足と両腕を掴んだまま全一くんの顔が股に近づいてくる。見せたことがないわけではないかこんな明るいトイレの中で見せるとは思わなかったよ。全一くん。「早く、我慢しないでください名前」なんて呟く全一くんの吐息がモロに当たってくすぐったい。絶対に飲尿なんてさせないからな。と固く意思を持っていたが、全一くんが私の太ももを、ぐい、と下腹部に押し付けてきた。

その刹那私の股から温かいものが流れ出した。嫌なくらい感じる開放感にどうしようもなくなる。全一くんは待ってましたとばかりに股に顔を近づけて流れているソレに舌をつけた。「ひ、!」そしてそのまま尿道を舐め始めたのだ。美味しそうに喉を鳴らす全一くんに身体中に熱が回ったように熱くなる。恥ずかしいの感情を超えてる。

「ん…」ごくん「や、うう、ああ」

全一くんの口周りは飲み込めなかった私の尿だらけでトイレの中は嫌な匂いも充満している。やだやだやだ恥ずかしい死にたい。さっきから足先にあたる熱くて硬いものがドクドクと脈打っていてものすごく嫌な予感がする。そ、と恐る恐る見てみると辛そうに勃起して全一くんのズボンがパンパンだった。





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -