久しぶりに原くんとお昼ご飯を食べることになった。クラスが違うし原くんはバスケ部といつもよくいるのであまり食べることはないのだけれど、今日はみんなバラバラで食べるらしい。


本当なら少しは女の子らしくかわいいお弁当でも作ってきて食べようと思うんだけれども、当日に誘われてしまったわたしはコンビニで買ったものしか持ってきていなかった。うー、失敗。



「あっれーお弁当じゃないんだ」

「えへ、ちょっとね、いつもはお弁当なんだけど」

「ミートソーススパゲティにショートケーキにオレンジジュース……締めて933カロリーってところか」

「わ、悪いっ?」

「いんやー、そのカロリーが消費されるか、もしくは!!


ココに付くか、ならいいんだけどね」


お箸でわたしの胸部を示す原くんの手を「失礼な!」と叩く。これでもCはあるんだから…。


「冗談だよ。」


ケラケラと笑う原くんは意地悪である。


「ていうかいちいちカロリー計算なんてしないでよね。」

「俺はなまえちゃんが心配でさー、ね?」

「ふーん?どうだかー」

「あ、信じてない」

「いやいや、そんなこと」

「この際言っとくと、いつもなまえが食べてるお弁当の後のお菓子、やめた方がいいよ。あれカロリー少なそうに見えるけど350カロリーは余裕にあるから」

「な、なんで知ってんの?!」

「見かけるといつも食べてるから」

「なんか、女子以上に女子というか…」

「俺、結構食べるものには注意してるからさ」

「へ、へぇー」




めんどくせえ


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