もう一度兵長に抱き締められた後、
私は部屋を出た。
落ち着くためにお茶でも飲もうと食堂に行くと、
エレンが一人でティーカップに口をつけていた
「マリン・・・・・」
エレンが悲しそうな顔で見上げてきた
「隣、座れよ」
「うん・・・」
私が来るとわかっていたのか、
私の分のティーカップも置かれていた
「お前、困ったことがあると、いつも紅茶飲んで落ち着かせるだろ?」
「そうだね。ありがと。エレン」
「なぁ、兵長に何言われたんだよ?」
「えっ。いや・・・その・・・」
「良いよ!!無理に言わなくて!!」
「あっのね、エレン!!」
「な、なんだよ」
「リヴァイ兵長に・・・告白・・・・されたの・・・・」
「なんて答えたんだ?」
「答えられなかったの・・・そしたら、今は答えなくて良いって・・・」
「そっか・・・」
「一目惚れって言われたけど、そんなわけないよね!?だって、私別に」
「俺も!!」
「えっ?」
「俺も、マリンに、一目惚れだった」
「そ、そんな冗談やめてよ」
「冗談なんかじゃねぇよ!!ずっと好きだったんだ!!ずっと、一番大切だった!!ずっと・・・俺が守るんだって、想ってたんだ・・・」
「え・・・親友として・・・だよね?」
「違う。一人の男として、女のマリンを・・・想ってたんだ・・・」
エレンはゆっくりと立ち上がり、私を抱き締めた
「ずっと言えなかったんだ。言ったら・・・マリンが離れて行きそうで・・・でもさっきの、マリンを見る兵長の目をみたら、我慢できなかったんだ・・・」
「おい。何をしてる」
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