一目惚れと一目惚れ
「エレーン!!」
私が走って駆け寄ると、嬉しそうにエレンが振り返った
「マリン!!久しぶりだな!!元気だったか?」
「エレンがびっくりするくらい元気だったよ〜」
私とエレンはただの同期ではなく、親友だった。
そして、進んだ道も同じ
調査兵団。
しかし、エレンはリヴァイ班、私は書類整理係と、普段から顔を合わせることが無いため、今日エレンと会えた事がすごく嬉しかった
「間近で見る憧れの兵長はどう?」
「いやぁ、色んな意味で想像以上だよ…」
エレンが困ったように言うと、背後から不機嫌な声が聞こえてきた
「色んな意味とはどういう意味だエレン」
二人同時に振り向くと、眉間にいくつかしわを寄せた、リヴァイ兵長が立っていた
「へっ兵長っ!!すいません!!とくに深い意味は無いです!!」
「ふん」
あきらかに不機嫌なまま、兵長がエレンから目をそらすと、私と目が合った
「リヴァイ兵長、お疲れさまです」
あわてて敬礼すると、すぐにやめろと手で合図された
「・・・お前、名前は?」
「マリン・アレリウェルです!」
「お前も調査兵団か・・・」
私のジャケットのエンブレムを見て兵長が言う。
正直、何を考えているのかわからない…
「あ、あの・・・?」
「マリンって言ったな。後で俺の部屋に来い。話がある」
「は、はい!!」
それから兵長はそのままスタスタと立ち去って行った
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