「い、伊月せんぱ………苦しいです…」




「ん……もうちょっと……」





腕の中で恥ずかしそうにモゾモゾと動く愛しい彼女をもっと強く抱きしめると、お互いの心音が聞こえてくる。




少し速い彼女の鼓動を聞きながら、彼女の香りを堪能する。




全身に彼女を充電する。



「マリンと同じ歳だったら、もう少し一緒の時間が増えたのにな……」



「私も、もう1年早く生まれたかったって思います。でも、少ししか2人で居られないけど、一緒に居られるのが嬉しいから……」




少し照れながら言う彼女をそっと離し、鼻と鼻をくっつけながら見つめ合う。



少し赤くなった頬も、潤んだ瞳も、マリンの全てが愛おしくて



そっと口づけをする



以前マリンが好きだと言っていた、優しく触れ合う様なキス










「……もうこんな時間か……じゃあまた明日、迎えにくるから」



「はい、おやすみなさい」



少し寂しそうな顔をしたマリンに、もう一度口づけをすると、可愛らしく微笑んで玄関に向かって行った。






可愛い彼女を持って幸せだ。




だから、歳が違って中々会えずにお互い寂しく感じる時間も、2人で一緒に居られる時間も、どちらもマリンが居ないと発生しないものだから、
どっちの時間も大切にしようと思った。










「ハッ!スキーするには大雪が大切!キタコレ!!!」




 

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