「ちょっと青峰くん！何で朝練来なかったの？」
「うるせぇな、だから俺は試合には出るけど練習はしねぇって言ってんだろ」
毎日のように行われる隣でのやりとりに
思わずため息がこぼれる
青峰大輝君。
やる気が無さそうだし、なんか怖いし、授業中寝てるし、寝言は「おっぱい…」だしで、
普通だったら関わろうとも思わないであろう種類の人だけど、
先週先生に雑用を頼まれた時、偶々通りかかった青峰君が手伝ってくれて、
それがなんだか意外だったのと、
その時ちょっと話をしたら優しかったのとで、
情けないことにすぐに惚れてしまった
だけど私に告白する勇気なんてないし、そもそもよく一緒にいる隣のクラスの桃井さんと付き合ってるって噂を聞くし、
今まで通りただのクラスメイトで終わるんだろうなって思いつつ、
未だに隣の彼の事が毎日気になってしょうがない私も
なかなか諦めが悪いなと思う。
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