「このお財布可愛いー!」
「マリンそこのブランド好きだもんね〜、でも先週親の誕プレ買ったから今お金無いんでしょ?」
「そうなんだよねぇ………」
昼休みに教室で友達と雑誌を読みながらうなだれる
バイトが禁止な洛山高校には、生徒のほとんどがお坊ちゃまお嬢様で、買いたい物は買いたい時に買う!
な人が多い中、完全に庶民派の私と親友は買いたい物は買いたいと言うことしかできない。
奇跡的にお金があったとしても買ったが最後。
その後の生活が苦しくなるだけ。
だからあまり高価な物は買えないのが、私達にとっての当たり前だった。
そう、買えないのは当たり前だった
[ 77/87 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]