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ムカつく事に俺と姉貴を救ってくれた五条悟


一見軽薄そうながらも呪術界最強の彼に頼まれた"お遣い"


特級呪物を該当の学校から回収してくるという簡単なモノ


中3になってから呪術師として少しずつ活動させられ始め


今日も学校終わりに呼び出された高専にて会う度ムカつく事を言われる目隠しをした男に命じられ


千葉県にある中学校に深夜潜入し一応帳を下ろした


流石は特級呪物と言ったところか


しっかりと校舎内に保管されているようで


聞いていた通り校長室の引き出しにそれを見つける


その瞬間玉犬白が吠え、特級呪物に寄せられてきた呪霊数体と対峙する事に


どいつもこいつも雑魚呪霊達だったので


玉犬白、黒でどうにか出来ていた


しかし学校という人間の負の感情が溜まりやすい場所だからか


1体だけ無駄にデカく成長した呪霊が廊下ごと破壊してきた


その衝撃で壁に頭を打つも式神は消さずに済んだが


こめかみに何かが垂れてくる感覚がする



「くっそ、雑魚でも数が多いっ!」



悪態をつくも自分しか居ない状況


式神はわらわらと集まってきた雑魚呪霊の相手で手一杯なので


遅れてやってきたデカい奴と対峙する


ダラダラとデカい口から涎を垂らすそいつは


ちょっとした打撃では全く怯まない


少なくとも2級に相当する呪霊だろう



「しまった!」



呪霊の垂らした液体に足を滑らせた瞬間


そいつはすかさず醜い腕を振り上げた



「やめてっ!!」


「はっ?」



突然誰かの声が聞こえたのと同時に呪霊の目に何かが当たる





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