1 カーテンの隙間から差しているであろう朝日の眩しさと 優しく甘い香りに意識が覚醒していく ゆっくりと目を開ければ視界に綺麗な黒い髪が見えて そういえば昨晩宮内が来たんだと思い出した おかげか酷く心地良い夢を見ていた気がする 「っ!?」 無意識に自分の腰が動いて気づいたが 俺は脚まで使って宮内と身体を密着させていたらしい 寝ているとは言え抱き枕のように扱われて寝辛かっただろう、、、 起こさないように自分の脚をゆっくり持ち上げ身体を離すと 寝ている間にズレたであろう宮内のルームウェアから 朝日に照らされた白い胸元が見えて思わず固まる 服を元に戻そうにも、柔らかそうな身体に手が触れてしまうだろうし かと言ってこのままじゃ目の毒でしかない とりあえず厄介な朝の生理現象も処理しようと トイレに行く為そっと起き上がろうとしたら 「や、」 無意識なのか小さな声を発しながら 俺の服を指先で力なく掴む宮内 「、、、トイレ行くだけだから」 できるだけ優しく手を解き頭を撫でてベッドから出る なるべく静かにトイレで熱を沈めて戻ると いつから起きていたのかベッドに座ったままぼーっとこちらを見ている宮内 [ ← | → ] |