「伏黒君、おはよう」

「あぁ、今ちょっといいか？」

「うん。ごめんね、ちょっと行ってくるね」

「、、、あ、うん」

「、、、行ってらっしゃーい」

「？」

伏黒君が来た途端クラスの空気が何だか変になった気がしたが

廊下に出た伏黒君の後について行く

「その、大丈夫か？」

階段を登って一番上の踊り場に着いたところで

伏黒君が口を開いた

「うん、変な時期に転入したから色々質問されちゃってるけど、今のところ大丈夫だよ」

「そうか、、、何かあればすぐ言えよ」

「ありがとう。伏黒君隣のクラスなんだもんね？」

「あぁ」

「期末試験の範囲がわからなくて不安で、、、」

「、、、後でノート貸す。でも高専への進学は決まってるし最悪赤点とってもバックレて大丈夫だぞ」

「流石にすっきり卒業したいから頑張るよ」

「そうか」

「うん」

伏黒君と同じクラスにはなれなかったので

心配してくれていたみたいだ

予鈴が鳴ったので教室に戻ると一瞬静かになった気がした

「宮内さんって伏黒と知り合いなの？」

何だか空気が重いなと思っていると

前の席の小松君が振り返ってきた

「うん、伏黒君と同じ高校に進むんだ」

「へぇ、、、付き合ってるとか？」

「えっ？そんなことないよ！最近知り合ったばっかりだもん」

「そ、そっかぁ、、、じゃああんまり伏黒の事知らないんだ？」

「うん、、、、何かあるの？」

「いや！多分そのうちわかると思うよ、、、でもこの話したの伏黒には内緒ね」

「わ、わかった、、、」

皆が気まずそうにしてる理由がわからなくて

とりあえず何も聞かなかった事にしたが

少しして原因を知ってしまった

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