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読書が一段落して、時間も時間なので寝ようとスマホを見た時


丁度宮内から『起きてる?』ってLINEが来た



『起きてる』


『伏黒君のお部屋に行っても良い?』



今から、、、?


1人で来るのか、、、?



一瞬躊躇ったが


頼って欲しいと言ったのは俺だし


今会いたいか会いたくないかで言えば圧倒的に前者なので



『いい』



短くそう返し既読が付いたのを確認して


気持ち程度に部屋を片付けたら控えめなノック音がした



扉を開けると申し訳無さそうな表情の宮内



「その、ごめんね夜遅くに、、、」


「気にするな。どうした?」



宮内を部屋に入れて虎杖達が置いてった椅子を並べ座らせ


向かい合うようにして俺も座る



「あのね、その、眠れなくて、、、」



不安そうな表情の宮内を安心させたくて手に触れると


夏とは思えないくらい冷たかったので両手で包み込む



「嫌な夢とか見るのか?」


「1人で居るのが怖いの、、、でも野薔薇ちゃんはもう寝ちゃったみたいだし、、、ごめんね押しかけて」


「いや、俺も起きてたし」



脳内で今頃眠っているであろう釘崎に感謝する



「伏黒君、あったかいね、、、もしかして寝ようとしてた?」


「宮内が冷えてんだろ、、、その、一緒に、寝るか?」


「いいの?」



普通に断られるだろうと思ってダメ元で聞いたのに


可愛らしく首を傾げる宮内は


きっと俺を異性として意識していないから頭を抱えたくなる



「あぁ」


「狭くない?寝づらくならない?」


「高専のベッド割とデカいし大丈夫だろ」



ある意味俺は寝づらいだろうが


完全に俺を頼って来てくれてる宮内を邪険に扱いたくなくて


手を引いてベッドに入る


これ本当に大丈夫か、、、?





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