『会える?』



狗巻先輩からLINEが来ていたので共有スペースで会うことになった



「狗巻先輩、、、っ?」



先に着いていた狗巻先輩に駆け寄ると


そのままギュッと抱きしめられてしまった



「ごめん」


「えっ?」


「守れなくて、ごめん」



きっと私が特級呪霊の攻撃を受けた時の話をしているんだ



「謝らないで下さい、私が避けれなかっただけなんです。一緒に居たのが狗巻先輩だったからずっと心強かったんですよ?」


「、、、、、ありがとう、マリンとまた会えて、良かった」


「私も、狗巻先輩にまた会えて嬉しいです」


「マリンの呪力のおかげで、特級とギリギリまで戦えた、ありがとう」



ポツリポツリと沢山お話してくれる狗巻先輩


離れた時からとても心配をかけてしまったんだ


そもそも足手まといだったろうに


責めずに心配してくれて、私にありがとうと言ってくれる狗巻先輩は優しい



「少しでも力になれたなら良かったです」


「次は絶対に、守る」



そっと身体が離れておでこをくっつけられる



「私も、もっと皆みたいに動けるようになります」


「、、、、」


「、、、?」



急に話さなくなってしまった狗巻先輩に真剣な目で見つめられて


ドキドキしてしまい思わず目をそらすと



「しゃけ」



そう言って顔を離し笑顔で頭撫でられた



「お や す み」


「あっ、おやすみなさい!」



男子寮の方へ走って行ってしまった狗巻先輩の耳は赤かった







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