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「ツナマヨ」



寮に戻ると狗巻先輩が共有スペースに居た


遠征帰りだったのか、お菓子のお土産を置いているところだった



「狗巻先輩!おかえりなさい、喉は大丈夫ですか?」


「しゃけ!」


「?ここに座るんですか?」


「めんたいこ!」



先輩に椅子を指さされそこに座ると


手で待ってのポーズをしてから


走って男子寮の方へ行ってしまったので座って待つ事にした


すぐにパタパタという足音と共に狗巻先輩が戻ってきて


おしゃれな紙袋を差し出される



「頂いて良いんですか?」


「しゃけ」



少し恥ずかしそうに手渡され受け取ると


可愛らしい半透明なケースにマドレーヌがラッピングされていた



「わぁ!ありがとうございます!大事に食べますね!!」


「いくら!」



箱の裏を指さされたので見ると


お店のシールにまだ余裕のある賞味期限が書いてあった



「ちゃんと期限内に食べます!」


「しゃけしゃけ」


「ふふ、食べる前にほっぺが落ちちゃいます」



両手で私のほっぺを優しくむにゅむにゅと触る狗巻先輩



「こんぶ」



そっと手を離して頭を撫でられた


狗巻先輩はいつも優しく撫でてくれるので嬉しい





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