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白詰草をマリンの髪に挿すとマリンも俺の髪に白詰草を挿してくれる



「しゃけ」



微笑めば笑顔になるマリン



「お前らほんわカップルかよ」



呆れ気味の真希にそう言われ1人心の中で喜んだのも束の間


真希の背後に恵がやってくるのが見えてすぐマリンが声をかける



「あ!伏黒君お疲れ様」


「あぁ」


「おっせぇよ恵。何してた」


「なんでもいいでしょ」



真希に対してとマリンに対してじゃ恵の声色が違う



そんな恵はマリンの顔をじっと見つめた後顔を逸らして真希に問いかける



「禪院先輩は呪術師としてどんな人達を助けたいですか?」


「あ?別に私のおかげで誰が助かろうが知ったこっちゃねぇよ」


「聞かなきゃよかった」


「あ"ぁ?」


「ま、まぁまぁ」




俺とマリンの側に立ってじっとマリンを見つめる恵



「あっ」



チラリと俺を見た後にマリンの髪から白詰草を取った



「白詰草って幸運っていう花言葉があるんだよ」


「、、、へぇ、他の「おいお前ら、交流会当日の動きについて話すぞ」


「野薔薇はジャージ買いに行ったけどな」



きっと恵は他の花言葉も知っていたんだろう


そして俺と同じでマリンの事が好きなんだ


前々から察してはいたが結構わかりやすく態度に出しているのに


きっと恵の気持ちにも俺の気持ちにも気付かず


マリンは純粋な気持ちで俺達に微笑んでくれている


それがわかるから恵も確信的な事を伝えられずにいるんだろう







挿してくれた白詰草をそっと取りポケットに仕舞う


マリンの知らない、白詰草のもう一つの花言葉は


『私を思って』






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