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「今更だが何年だ?」


「3年生です」


「俺と同じか」


「あの、お名前を聞いても良いですか?」


「、、、伏黒恵」


「ふしぐろ君。ありがとう、よろしくお願いします」


「別に、俺は何もしてねぇよ」



俺に微笑む宮内に何と返事をしたら良いのかわからず


冷たく話してしまう自分が恨めしい


校舎を出て伊地知さんの車が見えたので緊張しながらも挨拶する宮内と共に車に乗り込む


薄く太陽が登り始めた外を見ていると


肩に軽く何かが触れる



「、、、宮内?」


「時間が時間ですもんね、、、」



隣を見ると宮内が静かに眠っていた


不快じゃない優しい香りと


無防備なその姿に心拍数が上がり思わず前を向くと


少し心配そうな伊地知さんとミラー越しに目が合った





高専に着き眠っていた宮内を起こして共に歩くと


珍しく先に着いていたのか門の近くに五条先生が立っていた



「随分と可愛い女の子連れてきたねぇ〜恵。誘拐?」


「んなわけねーだろ、電話で話た宮内ですよ」


「冗談だって、すーぐキレて怖いねぇ」



初対面から宮内の事を可愛いと言う五条先生に


任務後の疲労も相まってかムカついた


だがこれが別の理由によるムカつきだったことにすぐ気づいてしまった


俺が人に命を救われたのと同時に


初恋の相手に出会った話





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