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伏黒視点



「あれ伏黒お前それ、、、本命?」


「あ?」



宮内との昼食を終えて自分のクラスに戻ると


クラスメイトに声をかけられた



「だってお前今日ずっと女子からのチョコ受け取らなかったし、机に入ってたのもロッカーに入れられてたのも全部ロッカーの上に置きっぱじゃねぇか!!クソ野郎!!」


「いきなりなんだよ」


「いいぞー田中!暴力モテ男に制裁を与えてやれ!!」



他のクラスメイトも野次を飛ばしていたが


殴りかかってきたクラスメイトは普通に避けれたので


そいつは背後で勝手に転がっていた



「クッソ〜お前それどうせ3組の宮内さんのだろ!何で伏黒ばっかり〜」


「、、、、ただの義理だろ」


「3組の男子から聞いてんだよ、宮内さんが教室で配った友チョコは手作りじゃなかったってな」


「 !! 」



どうせ宮内の事だから気を遣って会う奴全員に配ったと思っていたが


自分だけ手作りだと知って動揺する



「あの伏黒が顔赤くしてるぞ!」


「えっ?カマかけたけどまじチョコ?見せて見せて」



不意打ち食らってクラスメイト達に囲まれた


一見馬鹿みたいな格好だが


無事に持ち帰りたいので紙袋を両手で頭上に上げて死守する



「今日の伏黒は両手塞がってるから俺等でもいけるぞ!」


「チッ」


「こら伏黒ー!今日もか!!!」



飛びかかってくるクラスメイト達を足で防いでいたら


丁度教室に入ってきた担任に名指しで怒鳴られた


多分隣の教室に居る宮内にもこの声は届いただろうから


後で何があったか聞かれるかもしれない


何て言い訳しようか悩みながら俺は深くため息をついた






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