3 「マリンちゃんおはよー、珍しくギリギリだったね」 「おはよう。ちょっとのんびりしちゃって、、、」 「そーだよねそーだよね!今日はイベント日だもんね!」 「ちょっと紗里興奮し過ぎ、、、はい宮内さん友チョコ」 「えっ!貰っていいの!?」 「当たり前でしょ〜」 「マリンちゃん私からも受け取って!」 「ありがとう紗里ちゃん、、、。私からもこれ良かったら食べてね」 同じクラスの女の子から人生初の友チョコを貰ったので 用意しておいたお菓子をお礼に渡す 少ししてから他のクラスメイトとも友チョコ交換をして 元々既製品だがクラスメイト全員分に友チョコを用意していたので 配っていたら朝の時間はあっという間に終わってしまった 「宮内」 「あ!伏黒君おはよう!今日は全然会えなかったね」 「こっちが移動多かったからな」 お昼休みに伏黒君が迎えにやってきたのでお弁当と紙袋を持って一緒に廊下に出る 転校初日からお昼は伏黒君が一緒に食べてくれているので クラスが違う伏黒君ともほぼ毎日会えている 「あの伏黒君、、、」 「ん?」 空き教室に着いて一つの机に椅子を向き合わせてから伏黒君に紙袋を差し出す お菓子とか苦手だろうし、返されてしまうかもと思いながらも 受け取ってくれた伏黒君が中を覗くので慌てて説明をする 「あのっ、私の事助けてくれたし、いつもお世話になってるし今日はバレンタインなので友チョコというよりお礼みたいなものなんだけどね、一応ビターチョコ使って作ったからそこまで甘くないと思うんだけど、、、でも手作りとか苦手だったら全然気にせず言ってくれていいから、そのっ」 「これは?」 「あっ!それはコーヒーなんだけど、たまに伏黒君ブラックコーヒー飲んでるからお菓子と一緒にいかがかなって何か良さげなドリップコーヒー買ってみました!」 一方的に沢山話してしまったので ブラウニーの入った袋とドリップコーヒーの入ったパッケージをじっと見ながら黙ってしまった伏黒君に ドキドキしてしまう 「、、、これ宮内の手作りなのか」 「うん!でも嫌だったら」 「貰えると思ってなかったから、、、」 「そんな!伏黒君には絶対何か渡そうと思ってたよ!」 「、、、そうか」 顔を俯かせながら紙袋に仕舞う伏黒君の顔が少し赤くなってる 受け取ってくれるみたいだ 「ありがとう。家帰ってから食う」 「うん、ありがとう受け取ってくれて」 受け取って貰えたので安心して美味しくお昼ご飯が食べられた 食後一緒に教室の方向に向かう時 伏黒君の手に渡した紙袋があってなんだか嬉しかった [ ← | → ] |