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「宮内さんおはようございます!」


「新田さんおはようございます、よろしくお願いします」


「はいっす!すいません、今日学校に送る前に狗巻さん送ってもいいっすか?」


「もちろんです。狗巻先輩待ちですね」


「そうっす!」


「あの新田さん、いつもお世話になっているお礼も兼ねてバレンタインのお菓子です」


「え!貰っていいんすか!」


「はい!あ、もし手作りが苦手でしたら既製品もあるので、、、」


「ぜんっぜん手作り大歓迎っす!嬉しいっす!」


「喜んで頂けて私も嬉しいです」



新田さんが本当に嬉しそうに受け取ってくれて私まで嬉しくなる



「ツナマヨ」


「あ!おはようございます!」


「狗巻先輩おはようございます」


「しゃけ〜」


「じゃあ二人とも乗ってくださいっす!」



狗巻先輩と共に新田さんの車に乗る


隣に座る先輩に声をかける



「あの、狗巻先輩」


「?」


「これ、いつもお世話になっているお礼とバレンタインです」


「!!」



驚いた顔をしながらも受け取ってくれる狗巻先輩



「あの、手作りとか大丈夫でした?既製品もあるので気にせずに言ってくださいね」


「すじこ、高菜、めんたいこ!」



目をキラキラさせながら私の渡した箱を見つめながら


沢山何かお話してくれる狗巻先輩


嫌がられていないようで良かった



「しゃけしゃけ〜」


「2人は仲良しっすね〜」


「狗巻先輩が優しくしてくれるんです」



狗巻先輩が微笑みながら頭を撫でてくれたのを


ルームミラーで見ていたらしい新田さんに声をかけられた


狗巻先輩の言葉はまだちゃんと理解出来ていないけど


気にせず笑顔で接してくれる先輩はとても優しいと思うし


新田さんもいつも明るく接してくれるので安心する


生活環境が変わって高専関係の方々のおかげで


私は毎日笑って過ごすことが出来ている


途中で狗巻先輩が任務の為降りて


私も学校の近くで降ろしてもらい


少し道路が混んでいて遅れ気味なので早歩きで学校に向かう





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