「マリン」
「水柱様?任務帰りですか?」
「俺は柱じゃ、、、、」
「ふふ、冨岡様。任務帰りですか?」
「あぁ、、、、様もやめてくれ」
「、、、冨岡さん?」
「、、、、」
よそよそしくされるのが嫌だったのか
キリッとしていたお顔が
冨岡さんとまた呼べば少し柔らかい表情に変わった
「これは、、、」
「あ、頂いた物を着けてみたんです。でも任務で無くしたり汚してしまいたくないので外そうか悩んでいて、、、?」
冨岡さんの視線が私の顔から頭に移り
丁度頂いた髪飾りを着けていたのでそこに手を伸ばされたかと思うと
そっと頭を撫でられる
「、、、壊れても良い。また新しい物を贈る」
「そんな!勿体ないですよ!大事にしたいです」
「だが、、、いつでも着けていて欲しい」
「では壊したり汚さないように、もっと鍛練に励みますね」
「あぁ」
「それでは、お疲れ様でした」
「っ、急ぎなのか?」
「師匠の御屋敷に戻るところなので、急いではないですよ?」
柱である冨岡さんも忙しいだろうし挨拶してその場を離れようとすると
突然手を掴まれてしまった
「その、甘味を食べに行かないか?」
「今からですか?お店やってるんでしょうか?」
お互いに任務帰りなので今は朝だ
お昼前にしては早すぎるし開いている甘味処があるのかと考えていると
私の手を握ったまま冨岡さんが歩き始めてしまった
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