依依恋恋 | ナノ




「東堂は確実に直で私達を潰しにくる。真依も私を狙って便乗してくるかもな」



先程まで上がっていた口角を下ろし


考え込むようにして話す真希さん


伏黒君を襲い、パンダ先輩の攻撃を受けてもあまりダメージを感じてなさそうだった東堂先輩が走ってくるところを想像する、、、


同じ人間であるはずなのに体格差以上に生き物としての格の違いを感じて正直怖い



「東堂はバケモンだ。全員で相手にして全滅するのが最悪のパターン、だから足止めとして1人だけパンダか恵を置いてくつもりだったが、、、虎杖、オマエに任せる」


「!!」


「勝たなくて良いできるだけ粘って時間を潰せ」


「でも大胆にいけよ!ぶっちゃけオマエは予定外の戦力だからリタイヤしてもあんまり困らん」


「ひっでぇ!」


「悪ィな恵。東堂とやりたかったろ」


「いや別にどっちでも、、、」


「スーパードライだな」



先日伏黒君が頭から血を流していたのを思い出す


伏黒君ともそうだが虎杖君ともだいぶ体格差があるように思えるけど大丈夫かな、、、



「でも先輩、やるからには勝つよ俺」



真希さんやパンダ先輩ではなく


真っ直ぐ私の目を見てそう言い切る虎杖君


昨晩の約束を思い出して「無理しないでね」という心配の言葉を心に仕舞った





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