依依恋恋 | ナノ


五条先生と話をした会議室が建物の奥の方にあった為


先輩達との待ち合わせに少し遅れてしまった



「おはようございます、遅くなりました」


「おー。まぁあの馬鹿に呼び出されてたにしては早かったんじゃないか」


「悟は?何だって?」


「色々心配して下さったみたいで、、、五条先生はな、なんか準備があるって言ってましたよ」


「いくら?」


「あ、あれ、そういえば野薔薇ちゃんは?」


「釘崎はまだ来てない、、、宮内のが遅れると思ったけどな」



先輩達と伏黒君は居るのに野薔薇ちゃんの姿が見えず


どうしたものかと考えていると


遠くの方からガラガラという音が聞こえてきた


振り返るとキャリーバッグを引いた野薔薇ちゃんが小走りでやってくる



「なっなんで皆手ぶらなのー!?」


「オマエこそなんだその荷物は」


「何って、、、これから京都でしょ?」


「?」



ポカンとした野薔薇ちゃんに


パンダ先輩が呆れ気味に声をかける



「京都で姉妹校交流会、、、」


「京都の姉妹校と交流会だ。東京で」


「うそでしょ〜〜〜!」


「どうりで最近会話が噛み合わないわけだ」


「ですね」


「ごめんね野薔薇ちゃん気が付かなくて」


「去年勝った方の学校でやんだよ」


「勝ってんじゃねーよ!!!バカ!!」


「俺達は去年出てねーよ」



最近野薔薇ちゃんが京都関係の雑誌をよく買っていたけど


てっきり任務で行く予定があると思ってその勘違いに気が付かなかった



「去年は人数合わせで憂太が参加したんだ」


「『里香』の解呪前だったからな、圧勝だったらしいぞ。京都でやったから見てねーけど」


「許さんぞ乙骨憂太ー!!会ったことねーけどよぉ!!」


「野薔薇ちゃん京都はまた行けるから」


「ヒザ汚れるぞ」


「高菜」


「おい」



ガックリと地面に手と膝を着いてしまった野薔薇ちゃん


相当京都に行けないのがショックだったらしい


パンダ先輩達と起こそうとすると


真希さん少し低めの声を出した





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