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ー4月


受け取った真新しい制服を着て教室に向かう


とくに入学式とかがあるわけではないらしく


机と椅子が3つ並べられた教室で、伏黒君は本を読んでいた



「伏黒君おはよう」


「、、、はよ」


「もう1人の1年生っていつくるのかなぁ」


「色々事情があって東京に来るのにまだ時間がかかるらしい」


「そうなんだね、、、」


「マリンは恵と二人っきりじゃ嫌〜?」


「えっ?そんな事ないです!」



開けっ放しだった教室の扉から五条先生がひょっこり現れた


「恵、マリンおっはよ〜」


「おはようございます」


「、、、おはようございます」


「マリンは肌が白いから真っ黒セーラーが映えるね!ストッキングじゃなくてハイソックスなのがまたイイ♪」


「やっぱ五条先生がカスタムしたんすね」


「恵も堪らないでしょ?」


「チッ」


「否定しないんだ〜」


「カスタム?」


「制服は希望があれば色々いじって貰えるからね」


「えっ?私何も、、、」


「気をつけろ、五条先生こういうとこあるぞ」


「まっ、そんな話はおいといて」


「「、、、、」」


「今まで硝子のところで反転術式については軽く勉強してたと思うけど、これからは座学でも実際の任務でも呪術について学ぶことになる。でもマリンは回復系だし階級が低いから1人で任務に充てられることは絶対ないから安心してね。恵は2級だからまた1人でボロボロになることあるだろうけど〜」


「、、、主にアンタのせいだろ」


「初めて会った時も思ったけど、1人で任務任されるの凄いね伏黒君」


「っ、別に」


「ハハッ、青春だね〜」



ケラケラ笑う先生と、少し照れたように目をそらした伏黒君と


静かに高校生活が始まった




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