依依恋恋 | ナノ


3月までは一応中学に通うのが優先されていたので
私が誰かを治療するのは放課後や休日のみだったが


今はほぼ毎日、任務先で怪我をした術師や
呪霊による被害に遭った方を高専や高専関係の病院に移動して治療している


基本呪術師も人員不足だが
他者への反転術式が出来る術師は更に足りないので最近は硝子さんと別行動が多い


昼夜問わず呼ばれる事もあるらしく硝子さんの目の下に隈があるのも納得
早く負担を減らしたいのに、硝子さんは宮内が来てくれただけでだいぶ助かってるよ。と
私がハードスケジュールにならないようにして下さってて申し訳ない


任務と違って治療しに伺うもしくは来て貰うだけなので
私は呪術師よりも補助監督の方と行動している




新田さんの車で都内の病院に向かうと
病室のベッドで横になっている方と
一見海外の人のような外見の男性が立っていた



「貴女が宮内さんですか、こちらの方に処置をお願いします。では私は報告があるので失礼します。」


「あっ、はい!」



男性は淡々と話すとすぐに病室を出て行ってしまった
来るのが遅かっただろうかと男性が出て行った扉を見つめていると



「あの人は定時までに仕事終わらせたい人なんで、気にしないで大丈夫っす!」


「、、、そうなんですね」



新田さんが気にかけて声をかけて下さる




一般の方への治療が終わり
高専の治療室に今日の報告書を置いてから帰ろうとすると
他の現場に派遣されていた硝子さんも戻ってきた


「あー宮内おかえり、いつも報告書が正確で助かるよ」


「ありがとうございます!でも治療以外のお手伝いが全然出来なくて、、、」


「まぁ術式にも相性があるように人には得意不得意があるからな。無理に外科的な知識をつけなくていいよ、治療してくれてるだけで充分助かってる」


「、、、ありがとうございます」


コンコンッ


「どうぞ〜」







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